エレナ・ディ・フェボ

吾輩は白い犬である。昔、ある猫についての物語が似たような文章で始まっていたそうだ。なぜ人間は猫ばかりの話をするんだろう?犬としてずるいと思うよ!だから、これから僕の物語を語ろうと思うんだ!これは僕と僕のお兄ちゃんの物語なんだ。


お兄ちゃんと出会った日は確かに 5 年前のクリスマスの日だった。二人の大人の人間に大きい部屋に連れてこられた。部屋の真ん中には、小さなボールと電飾で飾れたでかいツリーがあった! その時、人間の考え方を全然分からなかった!
――変だなあ、人間は――
突然、隣の部屋から声が聞こえた。あの大人のとその前まで聞いたことがない小さな声もあった。
「さて、サンタからのプレゼントに気にならない?」
「うん。でも、、」
「あら、どうしたの?」
「サンタに一緒に遊べる友達を送ってくれるようお願いしちゃったけど、無理ね?」
「うーん。多分、無理じゃないかも。サンタは魔力があるよ!」

「パパと言う通りだわ!サンタの魔力に信じてね!」

「うん、信じる!」
「じゃあ、ドアを開けてみようか?」
その瞬 間、部屋のドアが開かれた。ドアの前、小さな人間がいて、ビックリした顔で僕を見ていたんだ。
「あっ、犬だ!」と叫んだ。

そして、僕の方に走って来た。その子の笑顔を見て、僕も嬉しくなっちゃって、しっぽも振って始めた!
「やったー!ありがとう、サンタ!」
その後、一日中お兄ちゃんと遊んじゃった。
「あの二人、仲良くしているみたい!良かったね、パパ?」
「うん、そうだね!そう言えば、名前はもう決まったか?」
「うーん。まだ決めてない!」
「じゃ、「ジロウ」はどうだ?」
「あっ、「ジロウ」っていいかもね!どう?」
「うん。「ジロウ」はいい!これから、「ジロウ」と呼ぶんだ!」とあの小さな人間大声で言った。
――じゃ、僕もこれから君を「お兄ちゃん」と呼ぼう――


その日から、お兄ちゃんとあの「ママ」と「パパ」と呼ばれる大人の人間と一緒に住んでいて、生活全然悪くなかったよ!毎日、美味しいご飯食べさせたり、長い散歩に連れて行ったり、玩具がいっぱいくれたりした。お兄ちゃんと一緒に遊ぶも、とても楽しかった!でも、もうすぐお兄ちゃんの人生はそれほどあんまり幸せじゃないと気づいたんだ。先ず、ママとパパは毎日「仕事」と言う事で大忙しかった!犬としてそんな事を理解できなかった、僕は!その「仕事」のせいで、ママとパパはいつも早く起きて家を出て、夜遅く帰っちゃった!しかも、帰って来た時、とても疲れていて悲しそうな顔をしてたよ!その「仕事」って人間がそんなに悲しくさせるなら、なぜ毎日そこに行くんだろう?どうやらその「仕事」は人間の生存に必要らしい。ある日、お兄ちゃんはそう言った。
――まぁ、それはちょっと分かるかも。狩りみたい事だね?――

兎に角、ママとパパはよく家にいなっちゃった事はお兄ちゃん悲しまれた。それと、もう一つの事があった。お兄ちゃんは酷い病気があったそうだ。生まれたばかりの時から、その病気に悩まれて、毎週「医者」と呼ばれる人間の所に行かなくてはならなかった。お兄ちゃんの 症 状のせいで、家に引き込まれて友達もあんまりいなかった。僕を飼った前、いつも一人ぼっちだったらしい。
――でも、僕はここにいるから、もう心配はいらないよ、お兄ちゃん!――
だから、毎日お兄ちゃんと一緒にいるようにしてた。僕と一緒に遊ぶと、お兄ちゃんはいつも嬉しくて、最悪の悩みも彼の心から消えっちゃったそうだ。その瞬間、僕の心も喜びでいっぱいになった!

年が経つたつと、お兄ちゃんの具合もますます良くなってきた。自慢したくないけど、僕の友 情もお兄ちゃんの体力回復に役に立ったそうだ。その時、僕の家族は幸せで楽な生活を暮らした。残念ながら、一番嬉しい時には、一番恐ろしい事を起こる。

夏の終わりには家族と一緒に海辺での旅行をする予定があった。もちろん、お兄ちゃんと何回も海へ遊びに行ったことがあるよ!でも、今度僕達が行くはずだった場所は特別だった。あそこ、病気な人間は元気を取り戻せるそうだ。皆出発を楽しみにしてた。旅行の数日前、いつも通りママと一緒に公園を散歩してた。その日は雲一つもなく太陽がさんさん輝いて美しい夏の日だった。
ママも「仕事」に行かなくてはならなかったから、遊ぶ時間もたくさんあった。大好きな玩具でキャッチをしてる間に、ママがうっかりボールを遠すぎに投げた
なげた。
――まぁ、僕はいい子だから、ボールが遠くても構いませんよ!見ろ、ママ!――

で、全速力で走った。いっぱい走った後、遂にボールが見えた!道の真ん中にあった。
――不思議だなぁ、公園のこっち側にこの道がいつからあったか。まぁ、いいか――
ゆっくりボールに近づいて、やっと口にくわえた。突然に、後ろからママの悲鳴が聞こえた。
「ジロウ!」
その瞬 間、後ろの方に向いて、ママは怯えた顔をしてた。
――大丈夫だよ!ほら、ボールはここにあるよ、ママ!――
その後、目くらまし光の閃きが見えて、大きな音が聞こえるのを覚えてる。それは僕の最後の記憶なんだ。

目を開けた時、僕は暖かくて明るい場所にいた。草原や丘が広がっていて、僕みたい動物達が何匹いた。そして、その緑の真ん中には大きくてきれいな虹があった。

「ここどこ?」
「ここは「虹の橋」と言う場所なのです。」と深くて温かい声が言った。

「「虹の橋」?」
「そうです。世界で生前、誰かと寄り添う暮らしていた動物達は命の灯が消えた時「虹の橋」に来るのです。あなたもそんな人がいたでしょう?その子とあなたは虹の橋の 麓で再び出会います。

その日、あなたは愛する子を抱きしめだきしめ、愛 情にいっぱいにふれあい、二度と離れる事はありません。」
「そんな!僕、死んじゃったの?有り得ないよ!僕は今すぐお兄ちゃんと出会いたい!」
「それは無理です。」
「なぜ?あんたは誰?」
「神なのです。」

僕が死んじゃった日から、数ヶ月が経った。「虹の橋」では美味しいご飯ときれいな水がいっぱいで、毎日優しい太陽が輝いてるか が や い て る。皆いつも楽しく遊んで、安らかに暮らしてる。でも、僕にとっては、お兄ちゃんがいないと、すべて無意味なんだ。だから、毎日草原の端までに行って、そこに座ってた。そこから、僕の家族の世界がちょっと見えた。お兄ちゃんもよく見えた。僕がいなくなった後、お兄ちゃんがまた病気になっちゃったそうだ。いつも寂しくて、時々食べたり飲んだりするのを断ったことわった。僕はお兄ちゃんの事をどんどん心配するようになっちゃった。ある日、もう我慢できなくなったんだ。だらから、神様に全身全霊で祈る事にした。もう一度お兄ちゃんと会えるように。
「おぉ、神様!お兄ちゃんは僕がいなくて悲しくて、また病気になっちゃった!どうかもう一度だけにお兄ちゃんと会わせて下さい!」
「それは無理なのです。」と神様答えた。
「お願い!一日だけでいいから、お兄ちゃんと会わせてくれよ!そうすると、すぐここに戻ってくる。お願いだ!」
「あなたにあの世界へ戻らせば、他の動物達にもそうさせる事になるでしょう。それは不可能です。」
「それは知ってる。けど、、」
「この穏やかな草原には嫌らしい事がないのに、どうしてそんなにあの凄まじい世界戻る望みあるのか?」
「だって、お兄ちゃんと最後に遊べなかったんだもん!どんなに辛い世界であっても、お兄ちゃんのそばにいられば、僕は幸せだ!」
「なるほど。あなたの苦悩はよく分かります・・・

良かろう、あなたのお願いを差し上げましょう。ただし、今回だけです。霊としてあの世界に戻り、最後にあなたのお兄ちゃんと一緒に遊ばせませましょう。」
「えぇ、本当?ありがとう、神様!やった!」

あの世界に戻った時、家族が僕達の家にいなかった事に驚いた! 夏休みに一緒に行ったはず旅行へ行っちゃったそうだ。いっぱい走り回った後、遂にお兄ちゃんを見つけた。海辺の近くにあったでかい建物の外に一人ぼっちだった。吠えて注意を引いたかったけど、無理だった。だから、全 力で走って、お兄ちゃんに近づいた後、手を撫でた。遂に僕の 姿を見えるようになっちゃった!僕を見ると、お兄ちゃんの目がキラキラ輝いたかがやいた。

「ジロウ!やっと帰ってくれたんだ!」
その後、一緒に遊んでて鬼ごっこもしてた!とても楽しくて、僕もお兄ちゃんも心が喜びで波打った。突然に、あのでかい建物から知らない人間が来た。
「こんにちは」
「こんにちは」
と言うと、その人間はお兄ちゃんと一緒に話し始めた。お兄ちゃんはその人間に僕の事を話して、彼がビックリな顔をしてた。どうやら僕の 姿を見えなかったらしい。

「本当はね」
「うん?」
「死んじゃった、ジロウ・・・
一か月くらい前・・・・・・うーんと三ヵ月くらい前かな」
――じゃあ、分かったんだね、お兄ちゃん。僕はもういなくなってしまった。――
「かわいそうになあ」
「でも、時々走って来るんだよ」
その言葉を聞くと、僕の心が痛んだ。
「犬なんかいないじゃないか、どこにも」
「いるよ」
「どこに?」
「ほら、ここにいるよ!」
と言いながら、僕に指をさした。最初には、その人間は僕がまだ見えなかったそうだけど、急に彼の目が見開いた。
「本当だよ」と言ってた。
「うん、うん」
「白くて、ぬいぐるみみたい」
「うん!」
本当に見えていたのか、よく分からないけど、その言葉はお兄ちゃんを嬉しくさせたそうだ。僕の心も喜んだ。突然に、お兄ちゃんを呼んでてママの声が聞こえた。
「もう、どこに行っちゃったの?あっちこっち探していたんだわ!」
「ごめんね、ママ!でも、ジロウと遊んでた!」
「えぇ、ジロウ?」
「うん!ここにいるよ!」
「なるほど。私もジロウと会いたいね。」
「この人もジロウが見える!」
「その人は誰なの?」
「僕の新しい友達だよ!」
「そうですか。息子がご迷惑をおかけして申し訳ございません。」
「いいえ、そんでもありません。ホテルの窓からこの子を遊んでいるのを見て、気になっていたので、話しかけに来ました。
「あっ、このホテルのお客さんですか?」
「ええ、そうです。」
「では、ホテルまで一緒に散歩したらどうですか?」
「えっと、、」
「うん!行こう!」
「じゃあ、喜んで行きます!」
「やった!」と言って、ママの手を繋いで海辺を散歩してた。で、僕には「虹の橋」へ戻る時間が来たんだと気づいた。僕がいなくても、今はお兄ちゃん一人じゃない。ママとパパと新しい友達がきっといるだろう。そう思うと、僕の悩みが消えちゃった。お兄ちゃん、いつかまた出会って、一緒に「虹の橋」を渡ろうね!
おしまい。