男性とお化粧

今でも化粧(けしょう)は女性っぽくなものと考えられているのは悲しい。男性がメイクアップをすると、女々しいと思われたり、ゲイだと指摘(してき)されたりすることがよくある。やはり、これは(おろ)かなステレオタイプで、化粧をしたくても差別を(おそ)れてしないノンケの男性もたくさんいる。

もちろん、本当に変えなければならないことである。化粧は服と同じようにジェンダーレスなので、誰でも着ることができる。しかし、男性が化粧をするようになったで、ブランドが男性向けの化粧品を作ることが一般的になって、「女性用」と「男性用」を分けて考えるようになったことは、解決すべきだんせいである。化粧はすべての人のための物なので、性別によって異なる製品を作ることは意味がない。

(さいわ)いなことに、現在のエンターテインメント業界(ぎょうかい)では、このステレオタイプを克服(こくふく)しようとする人たちがたくさんいる。例えば、イタリアのロックバンド「マネスキン」のダミアーノはノンケだが、ステージ上でもプライベートでもメイクをしている。

Damiano dei Maneskin con il rossetto scardina ogni tabù
https://www.elle.com/it/bellezza-beauty/makeup/a36794142/damiano-maneskin-rossetto/

男性とネイル

男性のメイクと同じように、男性のマニキュアもステレオタイプや偏見で(おお)われている。マニキュアをする男性は、ヘテロでありながらもゲイとして見られたり、せめられたりされてしまうケースがとても多い。

でも最近、多くの男性の有名人がマニキュアをして様々な場面(ばめん)登場(とうじょう)し始めた。そして、男性のマニキュアをノーマライズするための活動も行われている。例えば、イタリアのラッパーFedezは今年の夏にマニキュアを監修(かんしゅう)した。今後、男性も女性と同じくマニキュアをすることができる社会になることが願われている。

https://www.instagram.com/p/CN7d1HTIzJM/?utm_source=ig_embed

男性とスカート:ジェンダーレス制服

日本では近年ジェンダーレス制服を採用(さいよう)する学校が徐々に増えている。(せい)思考(しこう)に合わせられない制服で窮屈(きゅうくつ)な思いをする生徒(せいと)を減らそうという(こころ)みから行われるものである。中学高校と私は女子用のスカートの制服を着ていて、(とう)下校(げこう)は制服と校則(こうそく)で決まっていた。

しかし、私は通学に自転車を使用していため不便な思いを何度もした。ジェンダーレスの観点以外にも制服の利便性(りべんせい)の観点から不愉快(ふゆかい)な思いをする生徒を減らす意味でもこういった制服の普及(ふきゅう)が進んでいくことを願う。

日本では高等学校まで生徒は通う学校の制服を着る機会が多く、男性はズボン、女性はスカートと当たり前のように決まっている。私は歳を重ねていく度にそれに対し段々疑問を持ち始めていた。現在、女性はスカートかズボンか選べるようになりジェンダーレス制服を取り入れている学校は増えているが、男性がスカートを選べることはまだ事例(じれい)が少ない。

社会が好奇(こうき)の目で見てしまうのだと考える。そういった目で見てしまいそうになる社会から、男女共にどんな服装を着ていても気にしない社会になるにはまだ時間がかかるだろう。

3つのポイント
https://www.tombow.gr.jp/school/original/genderless/

結論:何ができること

イタリアでは学校での私服(しふく)着用(ちゃくよう)可能(かのう)だが、特に女子学生は「(ふと)ももや(かた)を見せてはいけない。すると、男子学生がじっとしてしまい、授業で集中力(しゅうちゅうりょく)(おとろ)える!」などと、()(わけ)のせいで制限に(しば)られている。最近では、モンザ市の高校で、男子生徒がスカートを()いて授業を通って、有害(ゆうがい)男性性(だんせいせい)や女性の身体のセクシュアル化に抗議(こうぎ)するデモが行われた。先生や親の反応にもかかわらず、イタリアで流行(りゅうこう)になって、効果的なデモであった。

https://citynews-today.stgy.ovh/~media/horizontal-hi/34817435771788/liceo-zucchi-monza-studenti-gonna-2.jpg
日本語英語
指摘するto point out
業界business world
克服するto overcome
ノンケheterosexual
マニキュアnail polish
偏見prejudice
覆われるto be covered by
監修するto become the director/publisher
近年in the last years
採用するto employ
窮屈なtight
生徒students
登下校going to and from school
校則school rules
利便性comfort
不愉快なuncomfortable
普及diffusion
疑問doubt
事例instances
好奇のbizarre
私服着用可能allowed to wear casual clothes
太もも thighs
shoulders
じっとするto stare at
集中力が衰えるto lose concentration
言い訳 excuses
縛られているto be restricted
有害な男性性 toxic masculinity
女性の身体のセクシュアル化sexualisation of women’s bodies
単語リスト

参考文献:

https://www.instagram.com/p/CW0TXAgNRrN/?utm_medium=copy_link