最近では、食べることをはじめ、健康問題が注目されているようだ。確かに、健康は個人的なもので、各人が自分で管理するものだ。しかし、会社にもできることがあると言える。これは「健康経営」と定義されている。つまり、会社が従業員の体と精神的な健康を守るためにオフィスで実践できることだ。

日本においては、労働安全衛生法という法律によって、企業に対して従業員に健康診断を受けさせることが義務付けられている。この健康診断の費用は通常、事業者側が負担し、診断結果の保管も行わなければならない。そしてこの法律により、診断結果に問題があった場合、事業者は産業医などと連携し、フォローアップができるようになっているのだ。

従業員の「健康経営」を考える時、従業員が毎年受ける健康診断を考えるだろう。しかし、会社ができることはよりたくさんある。例えば、体の健康のために、食べ物に気を配ることと運動することが重要だ。だから、オフィスにある社員食堂で、栄養価の高く健康的なメニューを提供したり、朝時間がなくて何も食べないでオフィスに行く従業員のために朝ごはんのメニューを提供したりすることは解決になれる。

そして、従業員は働きながらずっと座っていて、あまり体を動かさない。だから、ストレッチングをし、階段を使うことなど、従業員の運動を促すオフィスレイアウトは解決になれる。

また、体の健康に関しては、会社は、禁煙に対して従業員の意識を高めて禁煙を促進できる。それをするために、禁煙というテーマがあるイベントとセミナーの開催や禁煙に成功した従業員にインセンティブの支給なども有効かもしれない。

最後に、従業員の精神的な健康を守るために会社の取り組みも必要と言える。それは、例えば、専門家と話せる相談窓口を設置することだ。

従業員の健康管理はなぜ必要だ?もちろん、従業員が健康で幸せな人生を送るのは不可欠な要素だが、会社の利益損失の防止にも関係する。そのため、従業員が不健康で、高いパフォーマンスを発揮できない状態は会社の損失であって、経営に深刻なダメージを与える。しかし、最近会社の人手不足により、従業員にかかる負担が大きくなっているため、過重労働が病気を与えて、労働災害に認定されるケースも増えているのが現状である。従業員の健康管理は、法律遵守という目的だけでなく、従業員の人生をしあわせにすることで、会社の生産や顧客満足のためにも大事なことである。従業員の健康管理には、ITを活用するアイデアがある。例えば、健康管理システムを導入することで、従業員の健康データをまとめるし、コントロールや運用ができると思う。

更に、女性労働者の妊娠場合に、健康管理システムを導入することはとても重要である。妊娠中は、体質・体調の著しい変化によって、身体にも大きな影響を与える。事業主が講じなければならない措置は、例えば、通勤緩和、休憩に関する措置、また出産後の症状等に対応する措置という。その措置の例は、始業時間及び終業時間に各々30分〜60分程度の時間差を設けていることという。このような単純なことをしてもいい。

労働基準法における法律は労働者を守るために書いてあるので、もし自分の労働条件に疑問があったら、じっくり法律を確かめるほうがいい。

出産後の健康管理も重要だが、対象者に対する福祉についても考えるべきだ。日本では、2021年6月3日に男性の育休を促す「改正育児・介護休業法」が制定された。この改正法が成立したことで育休を容易に取得出来ると思われるが、実際のところ女性が83.0%、男性がわすが7.48%だった。これを受け、企業側は皆が平等に福祉を受けられるように女性だけでなく、男性育休制度も積極的に推進すべきである。

このように、働く人と健康に関する課題は沢山ある。私たちができることは、法制度や課題の現状を把握し、おかしいと思ったことは積極的に社会に訴えかけ、より働きやすい環境を心掛けることではないだろうか。

ソース:

https://jtb-hrsolution.jp/hrsupplement/health/9

https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/gimu/taiou.html

単語リスト:

健康経営(けんこうけいえい)Gestione della salute

従業員(じゅうぎょういん)impiegato

健康診断(けんこうしんだ)Controllo medico

社員食堂 (しゃいんしょくどう)Mensa aziendale

栄養 (えいよう)Principi nutritivi, nutrienti

禁煙(きんえん)Smettere di fumare

専門家(せんもんか)Esperto

相談窓口 (そうだんまどぐち)Sportelli di consultazione

保つ(たもつ)mantenere 

健康管理 (けんこうかんり)assistenza sanitaria

認識(にんしき)conoscenza, consapevolezza

利益損失(りえきそんしつ)perdita dei profitti 

防止(ぼうし)prevenzione

状態(じょうたい)situazione

長期化(ちょうきか)estensione 

深刻(しんこく)grave 

過重労働(かじゅうろうどう)lavoro eccessivo 

疾病(しっぺい)malattia

誘発(ゆうはつ)causare 

労働災害(ろうどうさいがい)incidente sul lavoro 

認定(にんてい)certificare, riconoscere 

増加(ぞうか)incremento

人手不足(ひとでぶそく)carenza di lavoratori 

運用(うんよう)applicare

女性労働者(じょせいろうどうしゃ)lavoratrice

妊娠(にんしん)gravidanza

措置(そち)azioni, misure

通勤緩和(つうきんかんわ)allentamento restrizioni percorso casa-lavoro

出産後(しゅっさんご)post-parto

症状(しょうじょう)sintomi

始業時間/終業時間(しぎょうじかん・しゅうぎょうじかん)inizio/fine orario di lavoro

労働基準法(ろうどうきじゅんほう)Legge sugli standard di lavoro