皆さんは、日本でどのような日本語の授業が行われているのか、また日本に住む子どもたちがどのように日本語を勉強しているのか知っていますか。今まで私たちのグループは、外国人が日本語を学ぶ方法や海外で教えられる日本語など、日本語を学ぶ外国人の立場として研究をしてきました。そこで、日本人の私が皆さんに日本での日本語教育をもっと知ってもらいたいと思い、このテーマについて研究しました。

 まず、0歳から6歳まで(生まれてから小学校に上がるまで)は、絵本を読んだり、教養番組を見たりします。例えば、絵本なら『はらぺこあおむし』や『ぐりとぐら』、教養番組なら『いないいないばあっ!』や『みいつけた』などがあります。また、幼稚園や保育所に通う場合では、ひらがなを書いたり、友達と話したりすることで日本語を覚えていきます。

 次に、6歳から12歳まで(小学校まで)はひらがなをはじめ、カタカナや漢字を学習します。漢字は小学校を卒業するまでに1026字習います。漢字の学習法としては、漢字ドリルや漢字ノートを使います。その他にも、絵本よりも少し長めの文章を読んだり、簡単な敬語を学んだりします。

 また、12歳から15歳まで(中学校まで)は簡単な古典や漢文の勉強が始まります。例えば、『竹取物語』や『徒然草』、『矛盾』などです。また、敬語を深く勉強し日常生活でも求められるようになります。ちなみに、中学校では漢字を1130字習い、常用漢字の学習を終えます。

 そして、15歳から18歳まで(高校まで)は、古典や漢文を詳しく学びます。現代語訳や活用形を習い、それを使いながらさらに高度な長文を読んでいきます。また、現代文では筆者の考えや本文の内容を自分の言葉でまとめることが求められます。高校では常用漢字以外の難しい漢字を習うことが多いです。

 大まかではありますが、日本ではこのような流れで日本語を学習していきます。皆さんが受けてきた日本語教育と大きな違いはありますか。もし、今日本語学習につまづいている方がいれば、もしかしたらこの学習法が役に立つかもしれません。皆さんのご意見、ご感想をお聞かせください。