皆様、はじめまして。グループ12「言語教育」の今週のレポートの担当者で、サラと申します。よろしくお願いします!今回、私達の決めたミニトピックは「ハーフ」と「多文化と多言語」です。

まず、「ハーフ」という呼称を聞いたことがありますね。現在は、国際結婚で生まれた子どもというニュアンスで用いられることが多いですが、戦後から、特に米兵と日本の女性との間に生まれた子供達を指していて、混血児という呼称も使われていました。戦後復興期の経済不況や敗戦と言ったイメージが強く結ぶので、マイナスなイメージがありました。しかし70年代頃から、高度経済成長と欧米文化の影響をで、メディアでは、「混血」「ハーフ」のタレント、芸能人、スポーツ選手の活躍を多く取り上げ始めました。その結果、ハーフには「言語が上手」のようなステレオタイプが付いてきて、「かっこいい」や「頭がいい」などというイメージがますます広がってきました。同時に、情報技術の発展で、自らの経験やアイデンティティーにまつわる問題意識を社会に向けて発信する人たちも増えてきました。特に、ハーフはいじめられることも、経済問題に悩んでいることが多いのです。または学費を払えない場合もあります。近年、日本社会に同化を支えるために、ボランティア主体で行われているハーフや外国人に対する日本語教育だけでなく、まだ法律的に認定されていない在日外国人向けの民族学校(戦後から、一般的に台湾人、中国人、朝鮮人が日本に移動して来たための学校のこと)も設立されました。

ハーフの代わりに、よく使われているミックスダブルという呼称もご存知ですか?ミックス(mixed race)というのは複数のルーツを持つという意味です。そして、ダブルという二つの言語や文化を持つという意味です。ですから、二つとも「半分である」という否定的なニュアンスがあると考えられています。

それに、他の重要な呼称を説明させていただきます。それは「移動する子供」で、子供は両親によって「移動」させられているということです。日系人(外国に移住して、その国籍などを取得した日本人とその子孫のこと)だけではなく、帰国子女(親の仕事の都合などで長年海外で過ごして、帰国した子供のこと)も、もちろんハーフも、その範疇に属するに違いありません。

移動する子供達、多文化、多言語は密接に関係しています。社会に強く影響されて、住んでいる環境によって、そして他者とのインタラクションによって自己感覚、自己意識、自己評価、行動、振る舞い、言語能力意識が異なります。いつも変わりつつあるので、この子供が移動します。つまり、空間、時間、言語間、言語教育カテゴリーを移動する子供と言えるのではないでしょうか。一方で、この状態は曖昧で不安定になってしまって、自分が何者か分からなくなってしまう可能性があります。その結果、宙ぶらりんな気持ち、劣等感を経験して、日本社会に馴染めていないような感じがする子供が多いです。

一言でアイデンティティー、多言語、多文化についての意識と向き合うことは自分自身と向き合うということです。その上、言語、文化、人間は繋がっているので、言語も人間性も問われると、「自分探し」のたびになるでしょう。また「自分探し」のたびに当たる「人によって人となる」という教育が理想的なのではないかと思います。

皆様、どう思いますか?意見などがあれば、是非コメントしてください。