Period poverty というのは生理(せいり)の貧困と言って、お金がなく生理用品が買えないなどの問題のことを指します。貧困と言っても、貧しい国だけはなく先進国(せんしんこく)を含め世界中でもこの問題は深刻です。最近ではナプキンの値段も高くなり、イギリスでは0%ですがイタリアでは22%、日本では10%もの税金(ぜいきん)が現在でもかけられています。

問題の原因と現状

  • 無知や無関心

生理にあまりの関わりのない人々はこの問題に対して知識がなかったり関心がないためにこの問題は見逃されがちです。

  • 値段の高さ

月経(げっけい)の始まるおよそ12歳から、月経の止まる50歳の30年間で55万円(€450000)もの費用(ひよう)がかかるというデータがあります。

  • 低所得(ていしょとく)

仕事がなく、家がない人や低所得の人々はナプキンや生理用品を買うための経済的余裕(よゆう)がありません。

  • コロナウイルス

コロナウイルスの蔓延(まんえん)により、国の経済状況が悪くなりそれに伴って生理用品の値段も上昇しました。また、以前は学校や施設(しせつ)で生理用品を配布していた活動もロックダウンや移動制限(いどうせいげん)により配布(はいふ)ができなくなりました。

私たちができること

まず、学校などでナプキンを無料配布(むりょうはいふ)する活動が考えられます。コロナウイルスの問題もありますがこの活動(かつどう)は貧しい人々や問題を抱える人たちのために必要な活動です。

そして、この問題は個人だけの問題ではなく社会全体が考えるべき大きな問題です。その認識を広めるために、学校での性教育(せいきょういく)当事者(とうじしゃ)がSNSなどを通じて声を上げることで、女性の性問題の話は忌避(きひ)されるべきというスティグマを弱めることができます。この問題に対して消極的にならずに積極的なアプローチをしなければなりません。

結論

この生理の貧困は、今まで見逃(みのが)されがちでした。しかしとても大きな問題で個人でできる活動では不十分であり私たち、世界中の皆が協力して解決しなければなりません。すべての人々が「自分とは関係のないこと」と考えることなく当事者意識を持ちこの問題の自覚を持つことが解決への一歩につながります。

作者:Andrea De Gaetano, Chiara Francesca Rizzo, Francesca Rudaj, Hiyori Isogai, Maria Letizia Pezzini, Rana Hirosaki

単語リスト

生理(せいり)  Menstruation

先進国(せんしんこく) Developed country​

税金(ぜいきん) Tax

月経(げっけい) Menstrual period

費用(ひよう) Cost

低所得(ていしょとく) Low Income

余裕(よゆう) Surplus

蔓延(まんえん) Spread of a disease

施設(しせつ) Institution

配布(はいふ) Distribution

無料配布(むりょうはいふ) Free distribution

性教育(せいきょういく) Sex Education

忌避(きひ)される To be repelled

参考文献

https://store.lunette.com/blogs/news/period-poverty-what-is-it-and-what-can-we-do

https://www.natracare.com/blog/5-things-that-lead-to-period-poverty/

https://policylab.chop.edu/blog/period-poverty-public-health-crisis-we-dont-talk-about