今日は、世界最大かつ最も危険な汚染の象徴の一つである「太平洋ゴミベルト」についてお話したいと思います。

この問題には詳しいですか?海流や風の影響で、海面に浮いているゴミが海中の特定の場所に溜まることで発生します。

これらの蓄積地帯の中で最も大きいのは、北太平洋です。ここには、東アジア、オセアニア、アメリカ大陸からの廃棄物が、太平洋を循環して一連の海流によって蓄積されています。

その範囲は、70万km²(イベリア半島とほぼ同じ面積)から1,000万km²以上(アメリカと同じ面積)と推定されており、はっきりとしたことはわかっていません。

総量約400万トンの廃棄物のうち、ほとんどが各種プラスチックです。プラスチックは生分解せず、分子レベルまで細かく分解されるため、これは最も危険な素材と言えるでしょう。

この「マイクロプラスチック」は、アホウドリや海ガメなどの海洋動物が簡単に食べてしまい、食物連鎖に入り込んでしまうからです。 また、有害物質を発生させ、動物の行動や自然な繁殖サイクルを阻害することもあります。

では、この問題を解決するためにはどうしたらいいのでしょうか。

「The Ocean Cleanup」は2013年に設立された財団で、最初の解決策を提供しています。プラスチック製の物体が問題である以上、汚染を食い止めるための最善の方法は、マイクロプラスチックになる前にそれらを回収することです。そのために、巨大な漁網を曳航する船団を作っていました。

昨年出発したこの船団で、5年以内に太平洋ゴミベルトの大きさを半分にできると試算されています。それだけではなく、川に流れているプラスチックを回収し、海にたどり着く前に食い止める活動も始まっています。

この財団は、様々なオンラインプラットフォームで2億人近いフォロワーを持つMrBeastとMark RoberというYoutuberが立ち上げた「#TeamSeas」キャンペーンとのパートナシップにより、最近一般の人々にも知られるようになりました。BEN社やTubeBuddy社などの企業や、作家のハンク・グリーン氏、ユーチューバーのSafiya Nygaard氏やMatPat氏などの人々もキャンペーンに参加しています。

このキャンペーンの目的は、3,000万ドルを集めて3,000万ポンド(約150万キロ)のプラスチックを回収することです。約1ヶ月前にキャンペーンを始めて以来、1,500万以上を集めており、年内に目標を達成したいと考えています。

ご興味のある方は、こちらのキャンペーンの公式サイトをご覧ください。このような取り組みをご存知でしたか?役に立つプロジェクトではないでょうか?以下にお知らせします。

Francesco Fornaciari

参考

漢字仮名英語
汚染おせんPollution
太平洋たいへいようPacific Ocean
海流かいりゅうOcean current
海面かいめんSea surface
廃棄物はいきぶつGarbage
循環じゅんかんCirculation, circle
蓄積ちくせきAccumulation
面積めんせきSquare measure
総量そうりょうAggregate amount
生分解せいぶんかいBiodegradation
細かくこまかくMinutely
分解ぶんかいDisintegrating
素材そざいMaterial
食物連鎖しょくもつれんさFood chain
有害物質ゆうがいぶっしつToxic substance
繁殖はんしょくBreeding, reproduction
阻害そがいObstruction
漁網ぎょもうFishing net
曳航えいこうTowing (a ship)
船団せんだんFleet
分子ぶんしMolecule
財団ざいだんFoundation