今週のミーティングでは、気候変動問題に対して問題提起するアートとデザインについて触れました。 そこで今回はそんな「デザイン or アート × 気候変動」についてお話したいと思います。
まず、はじめにアートとデザインの定義をみてみましょう。
デザイン:あらゆる制限の中で、部分的にユーザーの課題解決をする仕様
アート:社会及び自己の内発的なものを制限なしに表現する仕様
いかがでしょうか?普段何気なくデザインもアートも耳にしますが、意外と解釈が混在したりしてしまってますよね。
みなさんの身近にあるモノは、皆さんの生活がより豊かになるためにデザインされたものばかりです。しかし、このデザインされたものが、かえって私たち人間や他の生物や地球に対して何らかの悪影響を与えてしまっていることがあります。以下でペットボトルを例に見ていきましょう。
問題❶ 瓶に飲み物を入れて、持ち運ぶのには重すぎる。
解決策❶ PETを利用して瓶よりも軽く、どこでも持ち運び可能な飲み物を入れる容器を作ろう
問題❷ PETは化石燃料で作るから製造過程で環境負荷がかかる。
解決策❷ 使用済みのペットボトルを回収してリサイクルしよう。
問題❸ 状態が悪いペットボトルはリサイクルできない。
解決策❸ ペットポトルは発熱量が大きいから燃やしてその熱エネルギーを利用しよう。
問題❹ 海岸に多くのペットボトルが漂流している。
解決策❹ ゴミを回収しよう(多すぎて無理)
問題❺ 海洋にあるペットボトルが分解されマイクロプラスチックという目に見えない断片を魚が口にして大量に死んでいる。
解決策❺ ???
問題❻ 私たちは年にクレジットカード1枚分のマイクロプラスチックを口にしており長期的に健康問題があるかもしれない
解決策❻ 魚を食べない?
このように人間の生活を豊かにするために作られたペットボトルが、局所的な問題ー解決だけ考えてデザインされ続けた結果、かえって人間に対して大きな問題を引き起こしています。そこでよりラディカルな解決策が求められます。そこでアート思考のデザインが必要解決策の例としては、バイオテクノロジーを活用した地球に還るボトルの開発などが考えられます。
では、私達若者が自分でできることは何でしょうか。まず、消費社会に結びついた習慣を変えることが必要でしょう。また、環境を保護し、自分たちが受けたダメージをできる限り修復するための活動もあります(ペットボトル問題やマイクロプラスチックのことを考えてみてください)。
Gruppo 10 (Avventi Nora, Bettini Giovanni, Colucci Gloria, Oliveri Francesca, Saito Eisuke, Yoshida Takumi)
単語リスト:
- 問題提起 もんだいていき porre una questione
- 定義 ていぎ definizione
- 制限 せいげん limite, restrizione
- 仕様 しよう metodo, sistema
- 内発的 ないはつてき interiore, spontaneo
- 何気なく なにげなく senza farci caso
- 解釈 かいしゃく interpretazione
- 混在 こんざい confondere
- 豊か ゆたか ricco, abbondante
- 生物 せいぶつ essere vivente
- 瓶 びん bottiglia
- 化石燃料 かせきねんりょう combustibili fossili
- 製造過程 せいぞうかてい processo produttivo
- 環境負荷 かんきょうふか impatto ambientale
- 使用済み しようずみ usato
- 回収 かいしゅう raccogliere
- 発熱量 はつねつりょう potere calorifico
- 海岸 かいがん costa
- 漂流 ひょうりゅう andare alla deriva
- 分解 ぶんかい dissolversi
- 断片 だんぺん pezzo, frammento
- 長期的に ちょうきてきに a lungo termine
- 局所的 きょくしょてき locale
- 引き起こす ひきおこす provocare, generare
- 思考 しこう pensiero
- 活用 かつよう implementare
- 還る かえる tornare (es. tornare all’ambiente)
- 消費社会 しょうひしゃかい società dei consumi
- 結びつく むすびつく legarsi a
- 習慣 しゅうかん abitudine
- 保護 ほご proteggere
- 修復 しゅうふく ristabilire, riparare
16 11月 2021 at 22:22
こんにちはGiovanniさん!とても面白い記事を書いてくださってありがとうございます。アートとデザインとても現代的でモダンなテーマです。Giovanniさんが提示した具体的な例は、問題を理解するのに非常に役立ちます。ペットボトルは一見無害に見えますが、それだけではありません。カ・フォスカリでも、ペットボトルについて何かをしました。実は、大学が無料で配布している水筒を、学生や講師の皆さんにも使っていただけるようになりました。確かに、すべての新しい発明がポジティブな結果をもたらすとは限りません。また、今日の新しい発明の多くは、過去の失敗を修正するために生まれたものです。しかし、私たち若い世代は、この世界と私たちの後に続く人たちのために、最大限の努力をしなければなりません!
17 11月 2021 at 18:06
Giovanniさん、面白い記事をシェアしていただいてありがとうございます!
デザインが自分の生活にどのようにを与えたのか、私も去年まで全然考えたことがありませんでした。でも彼氏に会えて、彼がデザインを勉強していて、熱心にデザインのことを紹介してくれました。
持続可能な生活はできるのでしょう、という点は、現代のデザインの大きい話題ですね。材料をはじめ、空気をクリーンしてくれる機械を家庭に設置するまで、デザイナーが環境のことを考えなければならないんですね。
デザインでは、いつも新しい対策を見つけるのがすごく大事な点なので、これからのデザインに信頼があります!
皆さんどう思いますか?
ありがとうございました!
20 11月 2021 at 17:14
Giovanniさん、この記事を書いてくれてありがとうございます。問題と解決策のリストは面白くて、Giovanniさん達は問題を解決するためにどうすればいいかを真剣に考えていることが分かります!確かに、私達ができることがあるはずですね!これからは、私の生活習慣が環境に与える影響について、もっと考えてみようと思います!
21 11月 2021 at 17:58
記事を共有してくれて本当にありがとうございました。定義もかいてくれてありがとうございます。その違いについて、考える必要性もあると思います。マジでデザインの話は大事です。皆の生活に影響与えるからです。記事までまとめるように、問題があったら、解決を考えます。では、今回もマイクロプラスチックの問題に対する解決も見つけられるのです。例えば、ペットボトルを離れて水筒を使ったり、4oceansとteamseasみたいなパートナーシップを支えたりしてこのような解決策を通して私たちは何かができると思いますね。頑張りましょう。
8 12月 2021 at 12:47
興味深いテーマについて投稿を書いてくれてありがとうございます。これを読むの前にアートやデザインにそんな力があるとは知りませんでした。しかし、この分野の最大の問題は、やはり人間の行動にあると思います。プラスチックを海に捨てて地球の資源を無駄にしたり、汚染したりすることをやめなければ、いつまでたってもうまくいかない。今後、意識の目覚めがあることを期待しています。