
学校に通うことは世界中で皆の権利だ。世界人権宣言は「すべての人が自由で義務的な教育を受ける権利がある」という。しかし、2019年にCOVID-19 が急に世界に広がり、学校と大学は大変な影響を受けた。一年間で、世界の子どもたちは、1人あたり平均74日の学校教育を受けられず、これは世界の平均学校教育日数190日の3分の1以上にあたる。全世界で約1,120億日の教育機会が失われていると言われている。最も被害を受けているのは最も貧しい子どもたちであり、パンデミックが彼らの教育や将来に及ぼす深刻な影響に苦しめられている。
194カ国を対象としたSave the Childrenのグローバルな分析によると、ラテンアメリカ、カリブ、南アジアの子どもたちは、西ヨーロッパの子どもたちに比べて約3倍の教育を受けられていない。
歴史的に最大の教育的緊急事態は国家間および国内の格差を拡大した。最富裕層と最貧困層、都市部と農村部に住む子どもたち、難民・避難民と受入国の人々、障害のある子どもたちとない子どもたちなど、格差を広げてきた。将来このギャップを埋められるのか?
Covid-19を対策するためには、学校と大学は対面ではなく、オンラインになった。しかしこの対策の大きい影響は新しい問題を作った。リサーチによると、小学校と中学校の学生たちは数学で5ヶ月遅れ、国語で4ヶ月遅れてしまった。パンデミックの前にあった教育のギャップを広げてしまい、以前から問題があった学生たちの状況は冷え込んでしまった。学校をやめた高校生は増えて、高校を卒業した後大学へ行かない若者も増えてしまった。この結果の理由はすぐに分かる。特に小学生達はオンラインで集中できなくて、ある家庭はオンライン授業を受ける装置がなかったので、問題になった。 全員の学生はオンライン教育の問題を受けてしまったのに、あるグループは一番受けた影響が大きかった。特に黒人の学生と貧乏な家庭から来る学生たちはオンライン教育で大きな影響を受けた。他国にすんでいて公用語以外の言語を話している学生たちと、特別支援教育が必要な学生たちにも問題が増えてしまった。
家族の状況、自分の健康、同級生と友達との関係は全部教育に大きな影響があった。子供たちに現れた精神的な問題も教育に影響がある。あるリサーチによると、14.4%の高校生たちはPTSDがあり、40.4%はうつ病とストレスがあるそうだ。LGBTQの青年に対してのDVが強くなり、自殺のリスクも高くなってしまったそうだ。
小学校というとイタリアのある家族の経験について話したい。その家族には二人の女の子がいて、一人は10歳でもう一人は7歳だった。COVID 19が急に発生して、カーニバルの三日間の休暇の時にイタリアの政府は学校を閉めることにした。先生たちも学生たちも家にいて、どうやって勉強を続けるのか誰も知らなかった。最初は子供たちが学校に行けないということだけではなくて、オンラインでも勉強は出来なかった。学校の閉鎖の2週間後、宿題をもらい始めたが、説明はなかったので、両親は先生として手伝ってあげた。その子供たちは庭のある家に住んでいて、お母さんが一緒に勉強していたので、幸せだったが、一日中家にいて友達や先生たちと話せなくてとても寂しかった。二週間後、オンラインの学校がはじまり、一週間に二回、一時間の授業を受け、両親のコンピューターと携帯電話とプリンターを使うことができたので良かったが、多くの友達は使うことがかなわなかった。その家族のお母さんの話によると、パンデミック期は子供たちの教育のために本当に大変だった。イタリアは先進国だけど、パンデミック期に開発途上国にはどんな教育が出来たかなあ。
「質の高い教育を皆に」SDGs4グループ3(カンタ・ドナテッラ ジロット・シルヴィア ピンナ・アレッシア 伊藤歩海 小川日向子 安岡里都)
ソース
https://www.onuitalia.com/scuola-2/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8445757/
https://www.uopeople.edu/blog/impact-of-coronavirus-on-education/#why-closing
単語リスト
世界人権宣言 | せかいじんけんせんげん | Universal Declaration of Human Rights |
当たり | あたり | Per, each |
平均 | へいきん | Average |
緊急事態 | きんきゅうじたい | State of emergency |
国家間 | こっかかん | Cross-national |
最富裕層 | さいふゆうそう | The richest |
最貧困層 | さいひんこんそう | The poorest |
農村部 | のうそんぶ | Rural district |
難民 | なんみん | Refugee |
避難民 | ひなんみん | Displaced person |
障害 | しょうがい | Disability |
埋める | うめる | To fill |
対策 | たいさく | Measure, strategy |
冷え込む | ひえこむ | To worsen |
被る | かぶる | To bear, to burden |
公用語 | こうようご | Official language |
特別支援教育 | とくべつしえんきょういく | Special support education |
精神的 | せいしんてき | Mental, emotional |
うつ病 | うつびょう | Depression |
自殺 | じさつ | Suicide |
1 11月 2021 at 21:50
皆さん、こんばんは!こんな面白い記事を書いてくださってありがとうございます。突然やってきたcovid19のパンデミックは、管理が非常に難しく、学校や大学などの学びの場では、健康面でのセキュリティを確保するのが難しいとされてきました。私たちは不意を突かれ、世界が停止してしまいました。オンライン・スクールの問題点の一つは、電子機器がないことでした。すべての家庭にコンピューターやインターネットなどがあるわけではありません。富裕層と非富裕層の格差が広がり、誰もが経験したことのない状況に立ちすくんでしまりました。オンライン教育では、学校はもはや楽しさや刺激、友情の場ではなく、判定や成績、宿題の場でしかありませんでした。子どもたちは、社会的にも心理的にも多くの苦しみを味わい、その影響は今も続いています。皆さんの考えを共有してくれてありがとうございます!
次の記事を楽しみにしています!
4 11月 2021 at 12:01
面白い投稿を書いてくれてありがとうございます!皆ご存知の通り、パンデミックは人生の習慣を変えました。学校制度にこの変化は非常に感じられたと思います。大学生として、オンラインでの授業と試験に慣れることは本当に大変でした。小学生だとなおさら難しかったと思います。その上、多くの家庭はンターネットに接続できないので、疎外されている子どもたちもいました。それは、社会的に深刻な問題でしたね。例えば、私の地元では、困っている人のために、自治体がポータブルWifiを提供しました。いいアイデアだったと思います。最後に、特に子供たちにとっては、学校は経験を積む場だと思います。でも、ソーシャルディスタンスのせいで、子どもたちは仲間と交流し、人間関係を作ることができませんでした。それも大きな問題でした。次の投稿を楽しみにしています。
4 11月 2021 at 23:19
Donatellaさん、記事を共有していただき、ありがとうございました。Covidはその前よりもっと差別を出すことになってしまいましたね。でも、ポジティブな経験も上げたいと思います。母は小学校の支援教師です。働いている小学校にたくさんの低所得者と本当に困っている家族があります。学校は無料でコンピューターとオンラインでの授業に通えるための装置を提供していました。イタリアはたくさんのお金を動きました。目標17の17.1と17.2のターゲットは発展途上国の経済を活性化するためなので、教育も支えられるといいではないでしょう。
7 11月 2021 at 14:26
こんにちは!文章を読ませてもらいました。
COVID-19の影響で、学校での勉強がこんなにも遅れているとは、驚きでした。ですがたしかに、私の高校生の妹は、普段の6時間の授業に加え、もう1時間授業をしていたのを思い出しました。日本でも勉強に影響が出ていたんです。
オンラインで授業をしても、パソコンが使えない人もいるので、パンデミックによる学習被害は、本当に大きいものだなと思います。
7 11月 2021 at 18:00
様々な国の現在の教育事情を伝えてくださり、ありがとうございます!
教育の平等とCovid-19への感染対策の両立は非常に難しいものだと思います。対面で行う方が、教師にとっても生徒にとっても良いことであるのは全員分かっているのですが、Covid-19への感染対策が重要であることも分かっていたはずです。この2つの両立を考えるための時間があまりにも早いCovid-19の感染拡大によって奪われてしまったことが格差の要因の1つであると思います。
今後はこのパンデミックによって生まれた格差を埋めることが最優先事項でしょう。本来であれば受けられたはずの教育が受けられなかった事実は生徒にとってとても悲しい出来事だと考えられます。
パンデミックによる被害は単純な感染に留まらず、そのほかの教育・経済など様々な場面に大きな影響を与えていたことが理解できました。次の記事も楽しみにしています!ありがとうございました:)
8 11月 2021 at 14:03
この記事を書いてくれたDonatellaに感謝します。私はこの問題の専門家ではありませんが、
イタリアのような先進国でのパンデミック時の学校での問題の多くは、電子ツールの不足とは別に、時代遅れの教師のトレーニングが原因だったと思います。
例えば、私の母さんや同僚の先生方は、今まで聞いたことのないツールやプログラムの使い方を短期間で習得しなければならず、多くの人が大変苦労しました。