みなさんこんにちは。私の名前は斉藤萌加(さいとうもえか)と申します。グループ12の言語教育に所属していた、日本からの参加者です。今回は、このプロジェクトに参加して経験したこと、感じたことを書こうと思います。

まずは、個人の成長を感じた点について。今回のプロジェクトに参加して、自分の意見を積極的に発言できるようになったことが、個人として一番の成長だったと思います。プロジェクトに参加する前は、何らかの意見を持っていても、「他の人に否定されたらどうしよう」とか、「的外れな意見だったらどうしよう」ということを考えるあまり、自分の考えに自信を持つことができず、自分から発信することに恥ずかしさを感じていました。しかし、今回のプロジェクトに参加していたみなさんは、堂々と自分の意見を主張するだけでなく、仲間の意見をきちんと尊重するという雰囲気がありました。誰にでも自分の意見を自由に言う権利があるということをみなさんから学び、勇気をもらいました。こうして、今では堂々と自分の意見を述べることができるようになった点が、私個人として非常にうれしい変化だと感じています。

次は言語の観点から。今回のプロジェクトを通して、自尊が話す言葉やコミュニケーションに対して意識を強く向けるようになりました。今回のプロジェクトでは、ほとんどのコミュニケーションを日本語でとっていました。ただ、私にとって日本語は母語ですが、プロジェクトに参加している多くは日本語を外国語として学んでいる学生です。日本語を学んでいる仲間と日本語を介してコミュニケーションするという環境は、そんな私にとって様々なことに意識を向けさせてくれるものでした。「自分が発する言葉(日本語)は、相手に難しすぎはしないか」とか、「どのようにしたら、相手にわかりやすく伝えることができるか」ということを考える場面が多くあったのは、その例です。また、私は言語教育というグループに所属していましたが、ディスカッションを通して、日本語の難しい部分、面白い部分というのを多く知ることができ、母語話者が気づくことができないような日本語のおもしろさを発見することができました。

今回のプロジェクトは仲間とともに学び、考えることができたかけがえのない時間となりました。まずは、プロジェクトを準備してくださったすべての方々に感謝を申し上げます。そしてなによりも、多くの活動を共にしたグループ12の仲間にも、心から感謝しています。グループメンバーを引っ張ってくれたヴァレさんをはじめ、ピエトロさん、フェデリコさん、サラさん、そして、同じ日本からの参加者のひなこさん。本当にありがとうございました。

プロジェクトが終わったとしても、みなさんが今回の経験を生かして、日本語や世の中の課題にさらに関心を持ち、学び続けていくことを願っています。