みなさんは、オンラインによる授業は好きですか?または、オンラインによる授業は慣れましたか?現在、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐ目的で、大学をはじめとする多くの教育機関で、遠隔教育の一形態であるオンライン授業が取り入れられています。しかしオンライン授業は、今に始まったわけではなく、1990 年代にインターネットが世界中に普及して多くのデータベースと教育リソースがオンラインで利用できるようになったことにより、インターネットを介した教育手段として、大学でも広く採用されるようになりました。今回はオンライン授業について着目し、今後の言語教育についての在り方を示します。この記事を読むことで、みなさんの今後のモチベーションになるきっかけになれたら幸いです。

まずは、オンライン授業のメリットについて2つの項目から考えていきます。1つ目は、「時間の節約」ができることです。オンライン授業は自宅で受けられるため、通学にかかる時間が0になります。例えば、通学に30分かかる場合、学校に行くとなると往復1時間かかります。週3日通学するなら、1週間で3時間、1ヶ月で12時間も通学に時間を使っていることになります。一方で、自宅でのオンライン授業なら、通学時間をカットできます。浮いた時間を活用してさらに勉強に取り組むこともできます。また、通学をする必要がなくなるということは、通学費用もかからなくなるということです。2つ目は、「授業録画等の様々な機能がある」ことです。例えば生徒は、授業録画が配布されるため復習しやすく、効率よく勉学に励むことが出来ます。また、ZOOMには“手を挙げる”というのがあり、それを押せば先生が気づいてくれます。そして、質問に関してはチャットに書き込めば、先生の話を遮らず、恥ずかしさが減るので、だいぶ質問しやすいのではないでしょうか。この他にもたくさんのメリットがあります。一度、みなさんにもメリットを考えて欲しいです。

次に、オンライン授業のデメリットについても2つの項目から考えていきます。1つ目は、「健康に悪影響を及ぼす」ことです。オンライン授業は、スマートフォンやタブレット、PCを利用した授業形式であるため、長時間使用していると、液晶画面から発せられる〝ブルーライト”によって目が疲れることもあります。また、同じ姿勢で画面に向かって座りっぱなしという状況では肩こりや腰痛の原因にもなります。2つ目は、「集中力が続かない」ことです。スマートフォンやタブレットがあれば学習できるというオンライン授業は、使用する端末の都合上、インターネットやアプリを自由に触れることができる誘惑が常につきまといます。また、自宅での時間管理やモチベーションの維持が難しいことも挙げられるでしょう。演習や実習はオンライン授業では限界があり、体験授業ができず、授業に対しての意欲も下がる一方だと思います。この他にもたくさんのデメリットがあります。メリットと同様に一度、考えてみてください。

最後に双方の観点から、これからの言語教育について考えていきます。新型コロナウイルスの影響で大きく変わった大学生活。時間と場所を問わずに学ぶことができるオンライン授業にも、メリットもあれば解決すべき課題も多くあります。今後の大学生活はどのように変わっていくのでしょうか。ある記事に『OECDのThe Center for Curriculum Redesignは、 21世紀に育てるべき重要な学力の要素としてKnowledge,Skills,Character,Meta-learningを置き、育成されるべきSkillsとして「4つのC」:Creativity,Critical Thinking,Communication,Collaborationを挙げている。また、これら4つのCの育成においては、知識を活用する学びの体験を通して進められるべきであることを強調している。』と記載されていました。それが、言語教育や教育にも必要な力だと思います。学び、人が出会い交わる場としての大学の機能を、いま一度それぞれが考える大きな機会かもしれません。オンライン授業を通して広がる可能性、広がる世界を一緒に作りましょう!!!