皆さん、自分の国の医療保険制度を知っているでしょうか。

まず、医療保険とは何かを説明してみたいと思います。医療保険とは病気やけがによって入院や手術などのために医療費の一部を保障する保険です。公的な医療保険もあり、民間の医療保険もあります。医療保険は国によって違いますが、似ている点もあるそうです。

今週は日本とイタリアの医療保険制度に関する話をしたのに、この話は非常に長いので、今日は日本の医療保険制度を説明したいと思います。

日本では1961年に国民皆保険制度が始まったため、保険証をもったら、いつでも、誰でも、必要な医療サービスを受けることができます。国民は保険料を払って、公的医療保険に登録するので、どこの医療機関でも医療サービスを受けることができます。皆さん、日本では三つの医療保険制度があることを知っていたでしょうか。それは「被用者保険」・「国民健康保険」・「後期高齢者医療制度」のことです。

被用者保険あるいは健康保険とは会社などで働いている人のための保険です。つまり、サラリーマンの保険です。このような保険は組合健保保険協会けんぽ・共済組合に分析されています。全ての国民(つまりサラリーマン以外)のための保険は国民健康保険です。最後は後期高齢者医療制度 があり、それは75歳以上のお年寄りのための医療保険です。

では、診察などを受けるために、どのような医療機関があるでしょうか。そして、どうやって医療サービスを受けられますか。まず、保険証を持ったら、病院クリニックなどに行って、診察などを受けた後、窓口で自己負担を払わなければなりません。自己負担は年齢によって違い、小学生以下と70歳から74歳までの高齢者は総額の20%を払い、75歳以上だったら、10%だけ払います。他の人は医療費の30%を払います。

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日本ではかかりつけ医もありますが、イタリアの「Medico di base」と比べて、いくつかの違いがあります。かかりつけ医は健康に関することを何でも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれる医者ですが、イタリアではかかりつけ医は義務ですが、日本では義務ではありません。また、イタリアでは特別な診察・治療・手術をせざるを得ない時にかかりつけ医からもらう紹介状(イタリアのimpegnativaのような紙)が必要なのですが、日本ではイタリアほど必要ではありません。

また、皆さん日本でもイタリアでもかかりつけ医がいない場合、例えば夜や休日などの場合、他の医療機関があることを知っていたでしょうか。それは夜間外来で、イタリアのような「Guardia Medica」という医療機関です。

私も留学生として日本に行った際、学生ビザを持っていため、在留カードも学生証ももらったため、国民健康保険に登録することができ、保険証を持つことができました。クリニックに行ったこともありますが、その時、私は非常に驚いてしまいました。何故なら、イタリアではかかりつけ医に行く時、無料で診察を受けることができますが、日本では自己負担を払わざるを得ないからです。

皆さん、このような情報を知っていましたか。日本の医療保険制度についてどう思いますか。日本の医療保険制度と他の国の医療保険制度ではどちらの方が良いと思いますか。質問があれば、ご遠慮なく聞かせてください。